性感染症だったら恥ずかしがっている暇はない

性交渉で感染が広がる性感染症といえば「梅毒(ばいどく)」が有名ですが、その名前の古めかしさから「過去の病気」と思っている人がいます。

ところが梅毒は増え続けています。
2010年には600件ぐらいでしたら、2016年には3,300件にまで急増しているのです。

梅毒の症状

梅毒は最初、痛くないできものが性器にできます。できもののことを潰瘍といいます。
治療せずに放置していると、全身の皮膚が荒れたりただれたりして、さらにリンパ節が腫れあがります。

数年から数十年かけて血管や神経を破壊していきます。
妊婦が梅毒に感染すると、早産や死産の原因にもなります。

淋菌感染症と性器クラミジア感染症

そのほかの性感染症としては、淋菌感染症と性器クラミジア感染症があります。
この2つは同時に発症することが多いのです。

症状は男女で分かれます。
男性はおしっこをするときに尿道に違和感を持ったり痛みが走ったりします。
尿道から分泌物が出てくることもあります。
女性はおりものが変化したり、下腹部が痛くなったりします。

ただ男女とも、初期は無症状という特徴があります。
それで他の異性と性交渉を続けることで感染が広がってしまうのです。

性器ヘルペスウイルス感染症

性器ヘルペスウイルス感染症は、男女ともに性器に水泡ができます。悪化すると潰瘍に進みます。
この感染症は治療に取りかかっても繰り返し発症する特徴があります。
女性が性器ヘルペスウイルス感染症にかかると、胎児に重篤な病気を引き起こすことがあります。

ヒトパピローマウイルス感染症

性交経験がある女性の半数以上が感染するのが、ヒトパピローマウイルス感染症です。
症状はほとんどないのですが、放置すると子宮頸がんや膣がんの原因になることがあります。

HIV・エイズ

エイズはかつて「必ず死ぬ病気」と恐れられていましたが、現在は薬でコントロールすることができます。
しかしそのためには、早めに病気を特定し治療に取りかかる必要があります。

HIVというウイルスに感染しても、治療によってエイズの発症を食い止めることが期待できます。
HIVに感染した当初は風邪のような症状しかないので、なかなか「HIV検査をしよう」とは思えないのですが、感染は検査でしか分かりません。

少しでも疑われる場合は、まずは保健所に電話をして相談してみましょう。

オーラルでも感染します
口で行うオーラルセックスでも性感染症はうつります。
自分が発症しても怖い病気ですが、その怖い病気をさらに拡大させるのも性感染症の怖いところです。
性交後に性器に異変を感じたら、まずは性交した相手に確認しましょう。
そして疑わしい場合、すぐに医療機関にかかってください。